「釘」について その2

4月 27, 2006 施工

DY:  日経ホームビルダー2006年5月号に、またも「釘」について書かれていました。

 前出の「釘」についてで、機械を使った釘打ちは、合板にめり込みがちであることを書きました。

 今回も合板に釘がめり込むことにより、本来の耐力を失っていることの実験をしていました。

 合板厚さ9mmに対して、めり込み深さに差をつけた3つの供試体(めり込みなし、めり込み2.5mm、めり込み5mm)を比べると、最大耐力はめり込みなしに対して2.5mmだと12%減、5mmだと38%の減だそうです。

 建築基準法で決められている構造用合板を張った耐力壁の壁倍率2.5倍に対して、めり込みなし2.84倍、めり込み2.5mm2.61倍、めり込み5mm1.85倍と、5mmの場合基準以下の結果となったそうです。

 また、5mmめり込んだ合板に釘を増し打ちした場合、最大耐力は向上しても、壁倍率は、むしろ低下したそうです。釘を増し打ちしたため、壁は変形しにくくなったが、同時にもろくなったそうです。

 このことは、鉄筋コンクリート造の短柱の状態に似ています。袖壁が柱を拘束して強くなるのですが、応力が集中すると一気に破壊してしまう現象と似てますね。

 大工さんは、釘のめり込みには十分注意してほしいものです。

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