今週は、何かと忙しい日々でした。(怒り爆発編その2設計事務所)

1月 21, 2006 雑感

前回に引き続いてのコメントを書きたいと思う。

 設計事務所についてである。
  建築士は、町の至る所にいる。1級建築士は約30万人、2級建築士は60万人いるらしい。

 建築士は免許を持っているだけでは、ただの技術者としての意味しかない。技術者は免許を持っていなくても仕事はできる。「他人の求めに応じ報酬を得て、設計及び工事監理等を行うことを業としようとするとき、建築士事務所を登録しなければならない」と建築士法ではいっている。要は建築士として建築士の仕事したいなら、建築士事務所としてやってくださいということだと思う。

 ここで「建築士事務所?」という語が出てきた。建築士事務所である。設計事務所ではない。

 「設計」とはないか、以前のブログで書いた。設計図書を作成することである。設計であり、工事監理ではない。ここに設計事務所の内在的なものを感じる。

 本来、技術者建築士としての設計とは、技術的な裏づけの下に、机上で無から有を作り出すことであると思う。ここに無から有を創造する芸術家的要素が多大に影響していると思う。芸術とは、形?、形という視覚的要素を重要視する傾向にあると思う。もちろん全ての設計事務所がそうであるとは言わない。2次元的紙の上では、視覚的にどのようにも書ける。それを3次元的に想像することもできる。

 いざ3次元に作っていくと(工事開始していくと)、2次元で書かれているところから不具合が生じていく。ここで不具合を生じさせないことが、設計事務所(あえて設計事務所と書く)の技術者建築士の本領発揮のはずである。自然現象、物理的要素、人類不変的要素を考えて設計図書として完成させていかなければならないはずである。

 ここで1ついわなければならない。まず全ての設計事務所の方たちではないことを、お断りしておく。設計事務所の方たちは、自分たちが設計したものを、工事において実証、検証していくことが使命であるはずだと思う。それを工事監理として業務の一環として法的にもうたわれている。ただし、設計が完璧なものであると自身ある方は、第3者的に工事監理を別の建築士に検証してもらうこともありだと思うが。工事現場の監督として感じたことは、ほとんどの設計事務所の方は、現場での検査が、一種のセレモニー化しており、ほとんど検査らしい検査はしていないと感じる。工事現場の全てを短時間に検査することは難しい。しかし、重点的な管理はできるはずである。実際に検査をして、この設計事務所の方はある重点的(特に構造において)に見ていると感じる人たちはいた。

 建物において何が1番大事か?ということである。このブログの副題にも書いたが、人間生活していくうえで「衣食住」の住を担っているものとして、その人たちの財産、生命を守ることである。要は、いくらいいデザインの建物を作っても、壊れる建物ではいけないということだ。構造に裏打ちされたデザインを想像することが、設計事務所の技術者建築士の使命であることは、言うまでもないことである。

 ここで話は脱線するが、前出の建築士事務所ではなく、多くは設計事務所を強調した看板なり、書物に記載している。建築士の業務は、設計及び工事監理等であり、工事監理事務所とは聞かない。あってもいいくらいだと思う。私から言わせてもらうと、設計事務所は設計はするが、工事監理には自信がないように思える。「設計とは?」、何度も書いた、建築士法では、設計図書を作成することである。要は机上の図面は書けるが、実際に建てる建物に責任はもてない、あとは「施工会社よろしく!」と言っていると感じざるを得ない。

 ここが、設計事務所の地位が高くない(ひいては建築士の地位が高くない)要因ではないだろうか。

 ここで提案がある。

 施工会社、建築主、第3の核として建築士事務所(呼び名はこれでよいかわからない)を大規模な企業として作ることだ。設計事務所というと、大きな設計事務所もあるが、ほとんどは零細な中小設計事務所が多数であると思う。これだけ、建築することが多岐に渡った分野であるし、大規模建築物を建築することに、中小設計事務所ではもはや対応できなくなっている。元請設計事務所がそうである。下請け設計事務所(構造設計事務所や設備設計)が存在しないと、維持できなくなってきている。そこでは、施工の重層下請けによるピンハネの温床と同じことが起きていると思う。

 設計事務所は本来のデザイン優先のデザイン事務所としてやればよいし、構造設計事務所、設備設計を統括する意味で建築士事務所とした大きな受け皿が企業としての経営を受け持ち、それぞれの関係調整に重点を置けばよい。また、設計図書どおり遂行されているか、工事監理部隊を置くのもよい。

 今回のことで元請設計事務所の責任は大きい。元請である。下請けの仕事の検証はもちろんやることが当たり前であるし、元請施工会社の現場監督をやってきた自分としては、下請けの仕事に責任があるから指導監督するのである。下請けの仕事に責任が取れない設計事務所は、元請になることはできなし、もともと自分のところ1社で仕事をしたときには、建築主に責任が取れないのではないか。(当たり前!!)そのためのピンハネ?(責任をとる、保険金)であると思う。

 建築を仕事にしている人たちは多い。今の時代、商売をするのにどこも薄利多売の精神であると思う。低額商品、高額商品にかかわらずである。高額商品でも少ない利益を積み立てて、もし万が一建物を壊してやり直ししなければならないのであれば、建替える金額なってそうそう出せるものではない。ここで建築主(消費者)に対する担保として、企業の規模はもはや大きい企業だから大丈夫とはいえないので、保険が必要であると思う。

投稿者: サイト管理者