今後の建設業界について考えてみたい。
大きな流れとしては、建設業界としての建築は頭打ちな状況で大幅には伸びないだろうと考えているようです。
よって建設業界として関連事業を含めた総合的に売り上げを伸ばそうとしています。
関連事業とは、不動産業、ファシリティ(リフォーム・維持管理(営繕))、商社として部材材料工法の供給など。
ただし、土木としては、今後の地球規模の気象的要素である温暖化による線状降水帯による大雨での洪水や土砂崩れが考えられる。
建築としては、構造的・経済的な寿命や先の気象的要素での家屋の崩壊が考えられる。
建築的に考えると都市部中央での再開発事業で、解体工事からの新築工事という解体工事に注目する。
街中での解体工事は、すごく神経を使う工事で、今までの解体工事とは比べものならないくらいの工事技術を要求されるだろう。
解体工事が今までも今後も、注目されると思う。
ここで話が少し変わり、働き方改革について考えてみたい。
私が新人だった頃は残業が普通で80時間、竣工間近だと120時間なんてざらだった。
今は違います。
2024年4月から建設業界も他業界にもれず。残業45時間までが原則となる。
簡単に言うと、単月100時間未満、複数月(2~6か月)80時間以内となる。
これは法律で決められたことなので違反すると法違反となるので大手のゼネコンなどは日々ピリピリとした管理を感じる。
配属される技術員を今後増やさないと、または技術力のある技術員を配属させるなど急務なことがいっぱい。
また人手不足というと簡単だが、魅力ある業界形成が必要で、また人材育成も「忘れられた30年」で人が育っていないのも現実。
今はゼネコン技術員の話だが、作業所で働くサブコンや各職種の職人全員が残業できなくなると大打撃だろうなと思うのは私だけか。
まあ、職人に関しては一人親方として個人事業主として残業制限を受けないのか、それとも健康被害問題で本当に個人事業主(一人親方)として個人の思いで働くことができるだろうか。
多分無理だろう。怖い。
よって業界として一人当たりの生産性を上げなければならないと思う。
一人一人が生産性を上げるには限界があるので、やはり業界として考え方を変えていく必要がある。
この30年給料が上がらなかった。
生産性が上がらなかった。
儲けれなかった。
今の現状を良しとした個々人、政治家たち。
日本はお客様あっての商売として良いものを提供してきた自負が、それに見合う対価が認められなかったとも言われ、しかし個々人の技術力が低下しているとも感じている。
これは先に投稿した「建設業界(人材育成)」に譲りますが。
業務効率をDX(デジタルトランスフォーメーション)を業界あげて推進していくこと。
自分としてBIMを利害関係を無視して早く統一的に導入することがよいと思います。
今の日本では利害関係では進化しない。
残念です。
話が長くなったので、また次回に続くということで。