前回「墨出し始め」について書きました。
新入社員のとき先輩から教えてもらったのは、ポイントとポイントを墨ツボを使って墨を打ちますが、ポイントって「点」でも「点の中央を押さえて墨をはじきなよ。はじく糸も垂直に引き上げてはじくんだよ。」って言われました。
経験者は分かると思いますが、垂直に糸を引かず斜めにはじくと直線ではなく弓なりになりますよね。
2年生のときの所長からは「3mmは芸者の鼻」って言われました。
建築はmm単位の仕事をしています。
しかし施工誤差は人間が手をくだしている限り「0mm」を目指しても、やはり誤差は出る。
3mm以内は気にするな、ということ。
この0mmを究極的に目指しながらも、誤差は出るという対比的たとえ。
30年前の話
書いているうちに原点を顧みた今でした。