墨出しの中で通り芯から1000(1m)避けの話はしました。
今度は「レベル出し」について書いていきます。
レベルは所謂高さのことで、フロアー(階数)の高さについて施工ではFL+1000(1m)を基準にして出しています。
測量機器のレベルを見てFL+1000の水平の墨を出すのですが、私は新入社員の時にプラス側なのかマイナス側なのか、レベルで読んだ数字から足すのか引くのかがごっちゃになっていました。
明らかに大きな差であれば気が付くのですが、小さな数字であれば「あれ?」となったものです。
この感覚が身につくのに何度もレベル出しをしました。
要は思っていたものと逆なのです。だいたいは引く感覚です。
分からないうちは、よく絵を書いて関係を確認しました。
今レベルが座っている高さは?、1m上がりとの関係は?、では測りたい物の高さとの関係は?
何度となく練習?したのを覚えています。
また、よくスケール(コンベックス)を当てるときに100切ります。
スケールの0である引っかける金具が、引っかけてなのか、押さえてなのかで数ミリ変わります。
なので100間違えることもありました。
恐ろしいと思いました。
人間は間違えるのですが、練習や経験で「何かおかしい」と思えるようになるのです。
その感覚は大事にしていかなければなりません。
今回はレベル出しについて書きました。